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子どもの味覚
みなさんこんにちは。管理栄養士の村橋です。
今日は子供の味覚についてお話ししたいと思います。
そもそも「味」とはどういうものでしょうか?
味には5つの基本味と呼ばれるものがあります。
①甘味、②塩味、③酸味、④苦味、⑤うま味。以上の5つが基本味となります。
この中の「甘味・塩味・うま味」の3つは母乳にも含まれており、本能的に好む味とされています。赤ちゃんや子どもには慣れ親しんだ味ですね。子どもが甘い物やスナック菓子を好むのは、本能的においしいものだと感じているからなんです。
また「酸味・苦味」の2つは経験により好んでいく味とされています。食事で多くの経験を積んで、好んで食べられる様に導いていく必要があります。
では、上記の味覚はお口のなかのどんな器官によって感じるのでしょうか?
それは、私たちの舌にある「味蕾」と呼ばれる器官が脳に味の情報を伝えているんです!
この味蕾は喫煙や加齢により減少し、特に新生児はこの味蕾の数が成人の1.3倍もあるといわれています。子どもの方が成人よりも味を敏感に感じているんですね!
この様に子どもは味に敏感で、初めて食べる物にびっくりして警戒してしまうこともあります。そこで、いくつかご家庭で実施できるポイントを紹介します。
○残してしまう食べ物は間隔をあけてチャレンジする
子どもは何度も食べたことがある物には安心感を覚えます。もし、苦手な物を拒否するしぐさを取った時は、「また明後日挑戦しようね」などと間隔をあけて、何度か食卓に出してみて、少しずつその食材に慣れさせることが大切です。
○デコレーションする
子どもは色や形にとても敏感です。色とりどりの盛り付けにすることや、食器を好きなキャラクターがデザインされたものを用いるなど、見た目から食欲を促すことも重要です。
○楽しい食卓の時間を
食事の時間の雰囲気も重要な要素です。食事は楽しいものだと感じるようになれば、苦手な物にも挑戦しやすくなります。
いかがでしたか?子どものうちから正しい味覚を感じることは、成人してからの食生活にも大きく影響します。
少しずつ、色々な食材に触れる機会を増やして楽しい食卓を囲みましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。