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口腔アレルギー症候群
こんにちは、管理栄養士の宮部です。
今日は口腔アレルギー症候群についてお話ししたいと思います
「口腔アレルギー症候群」と言われると
なんだか馴染みのないことに感じられますが、
ももやいちご、バナナやトマト、メロンといった食べ物を食べた時に
口や唇にイガイガするような違和感やしびれ、腫れといった
症状が出たことはないでしょうか?
それが「口腔アレルギー症候群」です。
花粉症の方に見られることが多く、
花粉アレルゲン(アレルギー反応引き起こす原因となる物質)と
非常によく似た果物・野菜・ナッツ類などを食べた時や
天然ゴムに含まれるラテックスでも同様の症状が現れます。
食べ物が原因でアレルギー症状が出るところは食物アレルギーと同じですが、
食物アレルギーに比べて口腔内で症状が出るため少量で食べる事をやめたり、
食べたとしても原因となるアレルゲンは
胃液や消化酵素の力で簡単に分解される特徴をもつため、
多くが体内に吸収される事がなく重篤化する事はほとんどありませんが、
稀に喉の圧迫感や吐き気、嘔吐や呼吸困難などの
アナフィラキシーショックの症状が現れる事があるため注意が必要です
もちろん一番の予防策は原因となる食べ物を食べないことです。
しかし、口腔アレルギー症候群の原因となる果物や野菜、ナッツ類には
ビタミンやミネラル、食物繊維などが多く含まれるため
栄養バランスが崩れてきてしまいます
これらの栄養素が不足しないよう症状が出るものは避け、
食べられるものでその不足を補っていくよう心がけることが必要です。
また、むやみな自己判断は危険ですので
専門の医療機関の受診をし、指示を受けるようにしましょうね
最後まで読んでいただきありがとうございました